BUYMAは無在庫販売なので、「出品数を増やしましょう」と言われることが多いのですがここで陥りやすい大きな勘違いが一つあります。
「大量出品 = アクセスが伸びる」ではないということです。
ふたりのママの事例から考える
私も過去に何人もバイマのアカウントを見させていただいているのですがその中にこういった方達がいました。
Aさん | Bさん | |
---|---|---|
ライフスタイル | 30代子育て中ママ | 30代子育て中ママ |
出品作業 | 外注化 | 外注化 |
BUYMA歴 | 8ヶ月 | 2ヶ月 |
作業時間 | 日中5時間 | 日中5時間 |
出品数 | 3000品 | 150品 |
アクセス数 | 100アクセス | 70アクセス |
Aさんは「最近毎日100もアクセスが来ているから結構調子がいいです」と仰っていました。
Aさん、Bさんのどちらが出品の質が高いのかというと間違いなくBさん。
少ない出品数でも、お客様に閲覧されている割合が高いからです。
では、なぜAさんとBさんにはこれだけの差が出てしまったのでしょうか?
この2人の決定的な違い、わかりますか?
Aさんは、BUYMA活動を始めてからリサーチよりも出品量を増やすことを重視され、人気ランキング上位のハイブランドサイトの商品をひたすら出品していました。
人気ブランドといえばこういうブランドです
- ヴィトン
- エルメス
- グッチ
- etc
確かにBUYMAでとても売れるブランド。でも購入可能商品数を見てください。
ヴィトンは38万件、エルメスは12万件。
この中で一番少ないマルニで4万件の商品が出品されています。
いくら人気があるとはいっても、38万件のヴィトンの商品の中から、自分の商品ページをお客さまが見つけてクリックしてくれる確率はどのぐらいなのでしょうか。
残念ながら、その指標はBUYMAで公開されている情報から算出することはできませんが「需要と供給のバランス」は明らかに供給過多になっていることは明白です。
需要と供給と言われてもピンとこない方がいると思うのでわかりやすくお伝えすると、50人の競合ショッパーが人気の同じ商品を出したとします。
出品金額が全員同じだったとしても
- 「アクセス数の多い人/少ない人」
- 「ほしいもの登録数の多い人/少ない人」
- 「受注の来る人/来ない人」
で必ず優劣が決まります。
全員同じ価格だから、みんな均等に売れるわけではなくアクセス数・ほしいもの数などの多い上位5名ほどがお客さまからの受注のほとんどを獲得してしまいます。
あとの45人はほとんど売れませんし、閲覧すらされずにお客様にスルーされてしまうのです。
売れている人と条件は同じなのに、アクセスすらつかない。といった悩ましい現象はこうして起こります。
Aさんは、このライバルの多い環境に自ら飛び込んでしまっていました。
そのため商品をお客さまから見てもらえないことが当たり前で、自身が出品している商品のアクセス数の基準値がとても低く自分の商品が全然見られていない事実に気づけていませんでした。
ではBさんはどうだったかというと出品を毎日コツコツ行っている中でBUYMAの市場を分析・リサーチすることを続けハイブランドも、それ以外のブランドも市場の穴場を探すことに取り組みました。
慣れないリサーチに時間を使うので、1日30品もの量は出せませんが出品した商品は比較的早くアクセスや欲しいもの登録がついていきました。
出品量が少ないので外注費もかさみません。
無在庫販売を行うBUYMAでは出品数を増やすのが大事だというのは事実。
ですが、これに出品の質の高さが伴っていなければ、利益を生まない無意味な行動になってしまいます。
リサーチを無視して出品するくらいなら、出品量の基準値を落としてでもリサーチに時間を費やした方がはるかにいいんです。
これを読んでドキッとした方。明日からはリサーチ、頑張ってみましょ!