こんにちは、藤野アンです。以前「稼ぎたければ外注化するな」という動画を公開したのですが、かなりの反響がありました。
結論から言いますが、BUYMAでは外注化は必須ではありません。BUYMAで収入を増やしている方のなかには、外注化なしで月収30万円稼いでいらっしゃる方もいます。その一方で外注さんを5~6人雇っても利益が0というケースもあります。この差はなぜか、気になりませんか?
BUYMAの活動をしている方のほとんどは、これまでに会社の経営や起業をしたことがない個人事業主1年生です。ですからBUYMAを始めてすぐに「外注化をしましょう」と誰かに言われたならば、BUYMAは外注化をしないといけないものなんだと言葉どおりに受け取ってしまう方も多いのではないでしょうか。
でも、それは本当に危険です。なぜかというと「なぜ外注化をしないといけないのか」というところが抜けているからです。今回は正しい外注化の意味と、いい外注化・悪い外注化について解説をしていきます。
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STEP① そもそも外注化とは?
外注化とは業務委託とも言われます。自分が作業のなかで手が足りないことを人に任せて、業務を円滑に進めていくことです。
生活のなかにわかりやすく落とし込んで考えると、主婦が忙しくてお料理に手が回らなかったとします。そのときに家事代行に料理を任せて作業を減らす、その分主婦は別の家事を頑張る。そうすると生活が円滑に回りますよね。これをビジネスに置き換えてみてください。
ただし業務委託というのは、事業を効率よく進めていくためのものです。利益がしっかり上がること、売上がしっかり上がること、これを前提としてお仕事を依頼していくことが大事です。BUYMAでおこなっていく作業には
- リサーチ
- 出品
- メンテナンス
- 検品・梱包・発送
- 買い付け
- お問い合わせ対応
こういったさまざまな業務があります。
副業で活動されている方や子育て中の方は1日にさまざまなことをしないといけないので、すべての作業をする時間が足りなくなってしまいます。だから外注化を検討するわけです。
例えばバスケットボールチームを思い浮かべてみてください。バスケットボールチームでは、バスケットボールの経験のある監督がいてそのチームが成り立っていますよね。バスケットボールでは、コートに1チーム5人のプレイヤーが入って戦っていきます。監督は司令塔となって、さまざまな戦略をチームメイトに伝えます。
監督はブレーンです。ライバルを分析して「どうやったら攻略できるのか」これをプレイヤーたちに伝えていきます。選手は監督からその方向性を聞いた上で、自分の能力を発揮してみんなで勝利へ向かっていきます。BUYMAの場合ですと、バイヤーとしてアカウントを登録した時点であなたが司令塔となり事業を進めていきます。
STEP② 外注化しやすい作業
BUYMAの作業のなかで組織化がしやすい作業というのは
- 出品
- 検品・梱包・発送
- 買い付け
です。
出品は多くの方が「出品外注さん」というのを耳にしたことがあると思うので、イメージがしやすいのではないでしょうか。BUYMAの出品作業を受託してくれる外注さんです。
検品・梱包・発送は売れた商品を発送してくれる方、そして買い付け担当です。日本に住んでいるとヨーロッパに商品を買い付けに行くことはなかなか難しいので、海外で買い付けをする場合は海外のブランドやセレクトショップに出向いて買い付けを現地にいる方に依頼する必要があります。
出品外注さんは単純作業ですから、ほかの人に委託しても再現性が高いです。また発送業務や買い付け業務は活動経験のある買い付けの専門家がいますので、お仕事をスムーズに進めやすいです。梱包のほうも発送代行といって業者が発送してくれる場合もありますので、専門的にBUYMAのことを知っていてお仕事が依頼しやすくなっています。
それ以外の業務は、実は売上に直結しやすいので簡単に外注化するのはおすすめしません。
例えばお問い合わせが大変だから外注化したいという方もいらっしゃいますが、お問い合わせが来たらすぐに返事したくなりませんか。BUYMAでバイヤーをしていたら、お問い合わせに早く対応すれば商品が売れるかもしれないという気持ちがあるので、お問い合わせ対応を頑張ると思います。
でも、これが外注さんだったらどうでしょうか。お問い合わせによってあなたの売上が大きく左右するなんて考えもしません。お問い合わせの対応に対する対価はそもそも決まっています。そうなると、お問い合わせに対するお客様への向き合う意欲は低くなりがちです。
私自身もお問い合わせ対応を外注化したことがあります。「10分以内に返してね」とお伝えしても、結局1時間2時間3時間と経ってしまい売り逃しが起こってしまいます。こうなると自分もモヤモヤしてしまいますし、売上が上がっていない月なんて最悪ですよね。
またリサーチは、自分が目を肥やしてそれを人に教えようとしても非常に時間がかかります。よく寿司職人が1人前になるまでお寿司を握らせてもらえないなんてことがありますが、それと一緒です。
司令塔の人がしっかりリサーチができなければ人には教えられませんし、そのリサーチのスキルというのは磨いていかないと身につけられません。それにもかかわらずリサーチを人に外注するとどうなると思いますか?わかりますよね。売れないんです。
ダメな外注化というのは、他力本願でBUYMAで売上を伸ばそうとすることです。外注化をしたら楽だからとか、BUYMAだと自分が作業しなくても不労所得になるという話をよく聞くのですが、絶対にないです。
BUYMAははっきり言ってとても属人的なプラットフォームですし、非常にライバルも多いです。そうしたなかで勝ち抜いていくには、やっぱり自分がパソコンと向き合うこと。BUYMAと向き合って、商品をリサーチしたりメンテナンスをしたりするといった作業が必要になってきます。自分のリサーチのスキルもつかないまま稼げるなんてあり得ません。
実際BUYMAでリサーチが得意な人は、商品を5品出したら欲しいもの登録・アクセスがどんどん伸びていく商品を1つぐらい全然作ることができます。
それはリサーチのスキルが高く、この商品を出したらアクセスが集まるだろうなという経験値からの予測が立てられるからです。でもリサーチが全然できないと、100品出品してもアクセスが伸びても1、2みたいなものが100品ずらーっと並んでいることもよくあります。
私たちだと、BUYMAのアカウントの出品状況を見ればすぐにわかってしまいます。さっきのバスケットボールチームの話に戻しますが、司令塔であるあなたにバスケットボールの経験がないのに優秀なチームを引いていけますか?いけませんよね。
BUYMAも同じです。司令塔であるあなたがリサーチができなければ、出品外注をうまく活用することはできないのです。これが、皆さんが勘違いしているところです。
STEP③ 正しい外注化の方法
正しい外注化は司令塔にスキルがあり自分が対応できないところを外注さんに任して手放していくことです。そうしてできた時間を使ってさらに自分のスキルを高めて利益を伸ばしていく、これが外注化の正しいやり方です。
発送数が多くなってきたら、発送代行を使えばいいでしょう。売れてきてさらに買い付けの幅を広げたければ、買い付け手法を増やして買い付け代行を依頼するのもいいでしょう。
まずは
- 自分でリサーチして出品をして売る
- 出品外注さんの力を借りてスケールをしていく(スケールとは広げていくこと)
- 受注がさらに増える
- 状況に応じてさらに外注化を進めて組織化していく
これが正しい流れです。
ダメな外注化・正しい外注化、この基本がわかればBUYMAも間違えないようになります。そうすれば利益はあとからついてきますので、まずはリサーチスキルをつけることです。
皆さんも外注化にお悩みでしたら、今自分にリサーチスキルがあるか、外注化して回せていけそうか考えてみてください。自分のレベルと外注化というものを天秤にかけて判断してみてください。
さいごに
今日は正しい外注化・ダメな外注化について解説していきました。
BUYMAを始めたら、あなたは個人事業主です。副業とはいっても事業を運営するトップです。あなたが正しく理解して舵取りをしていかなければ、事業は続けられません。
本質を理解しましょう。そうすると正しい判断ができ、外注さんを無駄に雇う必要がなくなります。
私も多くの失敗をしてきました。人を雇うのは難しく、せっかく外注さんが続けてくれていたのに急に飛ばれたことだってあります。泣く泣く契約を切らせてもらったこともあります。そうやってBUYMAと長く向き合ってきたので、経験も自信もつきました。
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