「ロエベの天才デザイナー、ジョナサン・アンダーソンが退任する」という衝撃的なニュースが業界を駆け巡りました。
BUYMAでロエベを扱っている方、またはこれから扱いたいと考えていた方にとって「ロエベはオワコン化するのでは?」「もう売れなくなる?」という不安は当然のものだと思います。
しかし、結論から言えば、BUYMAバイヤーにとってロエベは今後も「大注目の売れ続けるブランド」です。
この記事では、ジョナサン退任の背景と、バイヤーが取るべき戦略について詳しく解説します。
この記事でわかること
この記事はこんな方におすすめ
ファッション業界に激震!ロエベの「天才」ジョナサン・アンダーソン退任の衝撃

今回のニュースがどれほど大きな出来事なのか、まずはジョナサン・アンダーソンがロエベで成し遂げた功績から振り返ります。
ジョナサンがロエベで達成した「売上7倍」の功績
ジョナサン・アンダーソンは2013年にロエベのクリエイティブディレクターに就任しました。彼が就任してから、ロエベの売上は実に7倍にまで成長したと言われています。
彼の手腕は素晴らしく、アイコンバッグ「パズル」や「ハンモック」を筆頭に、元々あった「アマソナ」を再構築するなど、数々のヒット商品を生み出してきました。
アパレルやジブリコラボも社会現象に
彼のクリエイティビティはバッグだけに留まりません。
「フィッシャーマンデニム」や、Minecraftの世界のような「ピクセル柄」のアイテムも大きな話題となりました。また、日本好きとしても知られる彼が手掛けた「ジブリコラボ」は、世界中で即完売が続出する社会現象となりました。
なぜ彼は退任するのか?考察される「やり切った」先のステップ
これほどの功績を残した彼が、なぜ退任するのでしょうか。
大きな理由として、11年という在任期間が挙げられます。他の有名ブランドのデザイナーと比較しても、11年というのは異例の長さです。ブランド内でデザインを成熟させ、ロエベをトップブランドに押し上げた彼は「やり切った」と感じているのかもしれません。
そして、次のステップとして「ディオール」のメンズディレクターへの移籍が決定しています。

ジョナサンがロエベに残した功績は計り知れません。彼自身が過去に「ファッションは常に変化していくべきだ」と語っていたように、今回の退任も彼自身の「変化」の一環と言えるでしょう
新ディレクター就任でロエベは「オワコン」になるのか?

ジョナサンの功績が偉大すぎたからこそ「彼がいなくなったらロエベはオワコン化するのでは?」という不安が生まれます。
BUYMAバイヤーの懸念「もうロエベは売れなくなる?」
これまでの「ジョナサン = ロエベ」という強力なブランドイメージがありました。そのため、デザイナーが変わることで「もうロエベは売れなくなるのでは」と心配になるBUYMAバイヤーの方は非常に多いと思います。
オワコン化しない。BUYMAでは引き続き「売れ続けるブランド」
しかし、その心配は不要です。私は、ロエベはオワコン化しないと断言します。
むしろ、新しいクリエイティブが生まれることで市場が再活性化する可能性すらあります。BUYMAにおいても、ロエベは引き続き「大注目」かつ「売れ続けるブランド」であり続けるでしょう。
新ディレクターは「プロエンザスクーラー」の2人
ロエベの新しいディレクターに就任するのは、ジャック・マッコーロとラザロ・ヘルナンデスの2人です。
彼らは「プロエンザスクーラー」というアメリカのブランドを手掛けてきた実力派です。
日本ではまだ馴染みが薄いかもしれませんが、世界的なファッションスクール「パーソンズ」出身で、数々の賞を受賞している折り紙付きの才能です。
ジョナサン抜擢時と似た「若き才能」への期待
実はこの状況、ジョナサンがロエベに就任した当時とよく似ています。
ジョナサン自身も、就任当時は自身のブランドを立ち上げたばかりの「若き才能」であり、今ほど世界的な知名度はありませんでした。ロエベの経営陣は、今回も「若く優秀な次世代」にブランドの未来を託すという戦略的な人選をおこなったと言えます。

デザイナー交代はブランドにとって大きな賭けです。しかし、ロエベは過去に「若き才能」を発掘し、ブランドを再生させた成功体験を持っています。今回もその再現が大いに期待されます
今後ロエベに起こる「3つの大きな変化」予測

では、新ディレクターの就任によって、ロエベには具体的にどのような変化が起こるのでしょうか。ここでは3つの可能性を予測します。
変化1:デザインの方向性がガラッと変わる可能性
新ディレクターの2人は、これまでの「プロエンザスクーラー」で女性の曲線美を活かした、柔らかいニュアンスのデザインを得意としてきました。ジョナサンの知的で前衛的なイメージとは異なる作風です。
そのため、今後のロエベは、より柔らかく、ある意味で「万人受け」するようなデザインにシフトしていく可能性があります。
変化2:ブランドイメージのリセット(リブランディング)
ジョナサンは就任時、まずブランドのロゴを一新しました。それによって、ロエベのイメージは大きく変わりました。
新しいディレクターの2人も同様に、ブランドイメージをリセットするためのリブランディングをおこなう可能性があります。新しい顧客層を取り込む狙いがあると考えられます。
変化3:アイコンバッグの世代交代
BUYMAバイヤーとして最も注目すべき変化がこれです。
ジョナサンが作ったパズルやハンモックといったアイコンバッグが、徐々に、あるいは一気に販売終了となるかもしれません。そして、彼らのクリエイティブによる「まったく新しいアイコンバッグ」が登場する可能性が非常に高いです。

これらの「変化」は、BUYMAバイヤーにとって一見「リスク」に思えるかもしれません。しかし、見方を変えれば、新しいトレンドの波にいち早く乗る「絶好のチャンス」でもあります
まとめ:変化をチャンスに変えるBUYMAバイヤーの視点

ロエベのデザイナー交代は、間違いなくファッション業界の一大ニュースです。しかし、この記事でお伝えしたとおり、オワコン化を心配する必要はまったくありません。
むしろ、新しいヒット商品が生まれる瞬間に立ち会える、絶好のチャンスと捉えるべきです。
ジョナサン・アンダーソンが手掛ける最後のコレクション(2025-26AW)を見届けつつ、新ディレクターがどのようなクリエイティブを発信するのか。私たちBUYMAバイヤーは、これからもロエベの動向をリサーチし続けることが成功の秘訣です。
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