4月に入りすぐのことです。Bラン内で「また著作権のメールが届きました!」という話題が上がりました。
あなたの元には届いたでしょうか?
全てのショッパーに届いたものではなく、ある特定のハイブランドを無在庫で取り扱っていたショッパーに向けたメールだったようです
Bランでも今回の件を受けてアカウント停止を恐れて「有在庫」中心の活動に変えたいというメンバーも増えました。
この声を聞いて正直、私は悩みました・・・
確かに有在庫1本で活動すること。それが一番のリスク回避にはなります。
ですが同時に売上の大幅減は避けられず、同じ水準で売上を立てていくには
- 売上の3ヶ月分をカバーできるほどの大きな資金力
- ライバルと差別化できるほどの買付先との関係性の構築(つまり人脈)
これが必要になってくるからです。
すでに数年活動している中級者以上のバイヤーさんであれば心配しなくてもすぐに同じかそれ以上の収入を得られるようになるかもしれませんが正直そうやって続けていけるのは一握りじゃないかと思います。
そして盲点は「著作権指摘のあるブランドにはそもそも偏りがある」ということに多くの人が気付けていないということです。
私はBUYMAでは100種類以上のブランドを扱った経験がありますがやっぱり著作権問題の話題に名前が上がってくるのはDior,Celineなど知名度の高いハイブランドが中心。
「BUYMA事務局は著作権指摘の多い方にはペナルティを与えます」
という連絡が昨年届いていたと思います。
著作権指摘のこないであろう(むしろ取り扱うことで歓迎されることもある)ブランドまで取り扱いをやめてしまうことは、ショッパーにとってはもちろんこれから知名度を上げてブランドの売上を伸ばしていきたい小さな海外ブランドが日本で知名度を上げることを抑制してしまうのではないかという気がしてなりません。
多分こう思うのは、私の周りには独立してブランドを立ち上げたデザイナーの友人が何人もいて一生懸命国内のセレクトショップに営業をかけて服を置いてもらったり努力が実って東京コレクション(今の楽天ファッションウィーク)でランウェイを歩いたり逆に数年続けてきたけど、時代の変化でブランドを閉じてデザイナー自身が会社に就職せざるを得なくなった
そんな姿をいろいろ見てきたからかもしれません。
セレクトショップに勤務していた私は「まだ人に知られていない素敵なブランドをもっと多くの人に広めたい」そんな気持ちで毎日店頭に立っていました。
BUYMAでもその考えは変わらず持ち続け、ショッパーとして5年間活動をしてきましたのでファッション自体を衰退させたくない、その想いはひと一倍です。
もちろん著作権侵害しても問題ないと言っているわけではありません。
- ロゴ
- 商品画像の使用許可
の許可を取ってBUYMAで出品していく必要があることには変わりはありません。
ですがこの問題、BUYMA事務局が本当は無在庫販売を淘汰したいというわけではないということ
むしろこうやって強い圧力をかけることで、ショッパーのスクリーニングをしていることも見てとれるので一歩引いて少し俯瞰(ふかん)して考えてもらえるといいなと思っています。
「BUYMA事務局に認めてもらえるショッパーになる」にはどうしたらいいと思いますか?
このポイントが実は1番大事だと考えます。